映画「1917 命をかけた伝令」 ワンカット撮影の没入感

「1917 命をかけた伝令」はこんな話


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1917年、第一次世界大戦下のフランス。若きイギリス人兵士のスコフィールドとブレイクは、上官からある極秘任務を託されます。それは、ドイツ軍の罠に気づかずに前進している1600人のイギリス兵に、作戦中止の命令を届けること。兄を含む多くの仲間の命がかかったこの任務は、一刻の猶予も許されません。

「1917 命をかけた伝令」の感想

画像Netflixより引用

この映画がすごいのは、全編ほぼワンカットで撮影されている点です。場面が変わるまで編集がないため、通常の映画のように20秒程度でカットされるのとは異なり、数分間続くシーンが何度も登場します。まるで自分がその現場で主人公たちと一緒にいるような、圧倒的な没入感を味わえます。

舞台と同様に、一度撮影を始めると中断することはできません。実際に、兵士同士の会話シーンで二人のセリフが重なってしまった箇所がありますが、かえってそれがリアルな緊迫感を生み出していました。
俳優たちは、カットなしで6分間も演技を続けることで、役に入り込みやすくなると語っていました。
塹壕を実際に何キロも掘って撮影するなど、そのスケールの大きさに驚かされました。
劇場で観たかったと思いました。


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兵士たちは、死体が山積する地獄のような戦場を駆け回り、泥まみれになり、川に投げ出されるなど、過酷な状況に置かれます。缶ケースのようなものに家族の写真を入れて持ち歩く姿が印象的でした。大切なものは、そうしなければ失われてしまう。そうした切実な思いが伝わってきました。

戦争映画の役割は、戦争の悲劇を後世に語り継ぎ、平和の大切さを忘れないことです。私たち現代を生きる者は、その記憶を心に刻み、平和な社会を築くために尽力していく必要があります。