「1987、ある闘いの真実」感想

韓国映画1987、ある闘いの真実」を観ました。プライムビデオの配信が終わるということで(2024年8月31日まで)観ることにしました。

1987、ある闘いの真実」はこんな映画


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1987年、ソウルオリンピックを翌年に控え、民主化を求める声が高まる韓国。軍事政権下にあった韓国では、北分子を排除するため、警察による強硬な取り調べが日常的に行われていました。

そんな中、ソウル大学の学生パク・ジョンチョルが、警察の取り調べ中に死亡する事件が発生します。警察は、この事件を隠蔽しようとしますが、検死の結果、拷問による死亡と判明。事件の真相を隠そうとする政府と、真実を暴こうとする人々の闘いが始まります。

検察、ジャーナリスト、そして市民たちは、それぞれに正義を貫こうと奔走します。政府は、事件を矮小化し、国民の目をそらそうとしますが、市民たちは、真実を求める声をますます大きくしていきます。

この事件は、韓国社会に大きな衝撃を与え、民主化運動を加速させるきっかけとなります。人々の勇気と連帯によって、事件の真相は徐々に明らかになり、政府は隠蔽工作を続けることができなくなります。

1987、ある闘いの真実」の感想

韓国の民主化運動の激動の時代を改めて感じました。私が初めて韓国を旅行したのは2004年でしたが、そのわずか17年前までは、まだ軍事政権が続いていたのですね。

「北分子を排除」という言葉の裏には、民主化を求める市民を弾圧する意図が隠されていたのでしょう。無実の学生たちが犠牲になったことは、本当に悲しく、憤りを感じます。

警察というより、まるで暴力団のようにルールを無視し、徹底的に力づくで真実を隠そうとしていました。

検察官、看守、学生、新聞記者など、さまざまな人々がそれぞれの立場で真実を明らかにしようと奮闘する姿が描かれていました。彼らの勇気ある行動と、国民の連帯が、民主化を勝ち取る原動力となったのだと思います。エンドロールで流れた実際の映像は、当時の状況をよりリアルに伝え、心に深く響きました。

韓国の民主化運動に関する他の作品も観てみたいと思いました。

1980年には光州事件があり、市民による軍事政権への民主化要求のデモが弾圧されました。その7年後の1987年、軍事政権側が「6・29民主化宣言」を出し、言論の自由と大統領の直接選挙を認めました。

光州事件に関する映画で私が観た作品です。

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