「ラ・パルマ」 Netflix ミニシリーズ 感想とあらすじ

「ラ・パルマ」 Netflix

作品情報

作品名 ラ・パルマ La Palma
配信 Netflix 限定配信
形式 リミテッドシリーズ 全4話 各39〜50分
製作 ノルウェー
監督 カスパー バーフォード
クリエイター マーティン スンドランド ラース グズムスタ ド ハーラル ローセンロー エーグ
主な出演 イングリッド ボルゾ ベルダル アンデルス バースモ アルマ ギュンター テア ソフィー ロッホ ネース ほか
舞台 カナリア諸島パルマ
題材 火山活動と山体崩壊による巨大津波仮説に着想

あらすじ ネタバレ控えめ

クリスマス休暇を毎年ラ パルマ島で過ごすノルウェーの四人家族。夫婦 高校生の娘 自閉症の息子という構成で 今年も南の島にやって来ます。旅行の始まりはいつもの家族の景色。ところが島では火山活動の異変が観測され 研究チームは危険を察知します。確証の難しさや判断の遅れもあって警告は後手に回り 島は混乱。家族は避難の途中で離ればなれになり それぞれが生き延びるための選択を迫られます。


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感想 家族ドラマとしても楽しめた

面白そうなドラマを探していて見つけました。大津波から家族が生き延びようとする物語と知って なぜか観たい気持ちが強くなり視聴。全4話という長さは ちょっと長めの映画を観る感覚でちょうど良かったです。

家族の描き方が丁寧で 感情移入しやすかったです。奥さんはアクティブに歩きたい 旦那さんはプールサイドでのんびり派。この小さな価値観のズレで口げんかになるのですが 正直 それでケンカするのかと微笑ましく見守りました。会話の流れから 娘は前の夫の子だと分かりますが 家族関係は良好。娘は自閉症の弟の面倒をよく見ていて この旅行で自分が同性愛者だと確信します。両親も自然に受け止めていて とても良い家族だなと感じました。

自然災害パートは 島の科学者たちの視点が効いています。火山の異変をつかんで上層部に報告するものの 公表は慎重に慎重を重ねる展開。もし早く警告できていれば助かった人は増えたのではと つい考えてしまいます。災害は起きない可能性もある けれど正直にリスクを伝えてほしい。この点は 現実の私たちにも刺さるテーマだと思いました。例えば富士山の噴火リスクを想像すると 他人事ではありません。

避難の途中で家族がバラバラになり 再会できるのかどうかでハラハラが続きます。絵を描くのが好きな息子の存在がポイントでもあり感心しました。全4話という設計のおかげでテンポ良く 一気見で最後まで楽しめました。災害のスリルだけでなく 家族の絆をしっかり描くドラマとして満足です。

こんな人におすすめ

  • 災害サバイバル系をテンポ良く観たい
  • 家族の関係性が軸のヒューマンドラマが好き
  • 実在の噴火と仮説をベースにしたフィクションに興味がある
  • 映画感覚でサクッと完走したい でも薄味は嫌だ