
シーズン2 あらすじ
シーズン2では、ネイサンがイングリッドとの関係に揺れながらも、ノラへの思いを強めていきます。一方、ノラは反技術派のグループに身を置き、巨大企業ホライズンの思惑を探ります。そこで「無料アップロード フリーヨンド」が実は選挙を左右するための仕組みだという疑いが浮上。さらに、イングリッドが密かにネイサンのクローン体を育てていた事実も明らかになります。ネイサンは現実世界へのダウンロードに挑みますが、うまくいったのかははっきりしないまま物語は次へ。
シーズン3 あらすじ
シーズン3では、クローン体のネイサンが現実に戻り、ノラと一緒にフリーヨンドの裏側を追及していきます。アップロードされた人々が実は消去されていたという恐ろしい実態や、企業が彼らを安価な労働力として使おうとしていた計画が見えてきます。途中からは二人のネイサンが同時に存在する事態となり、どちらが本物なのかというアイデンティティの問題が浮き彫りに。結末は「どちらかのネイサンが削除された」という衝撃の知らせで次のシーズンへ。
シーズン4 あらすじ 最終章
最終章のシーズン4では、削除されたと思われていたネイサンが、実は研究施設に囚われていたことがわかります。デジタル世界では暴走するAIが住人を脅かし、現実ではイングリッドがクローンのネイサンと新しい家族を築こうとします。オリジナルのネイサンは体の限界に向き合い、ノラと残された時間を過ごして静かに別れを迎えます。ところがエピローグで「ネイサンブラウン2」というファイルが現れ、完全な終わりではなく小さな希望を残してシリーズは締めくくられます。
私の感想 ネタバレ
本当はシーズンごとに感想を書こうと思っていたのですが、一気に観てしまったのでシーズン4までまとめて記事にしました。仮想世界と現実世界を行き来する設定がまず新鮮で、シリアスになりすぎずコメディ要素も多くて観やすいです。
シーズン1の頃はイングリッドに良い印象はあまりなかったのですが、シーズン2から好きになりました。ネイサンへの思いが一途なんですよね。イングリッドが大きな声を出したり悲鳴をあげたりするシーンは、重くなりがちな展開の合間にいい具合の笑いでした。
同じ顔のAIたちも良いキャラで面白かったです。ネイサンの親友ルークが三途の川で消去されてしまったのは本当に残念。バックアップとかないのかな、とつい考えてしまいました。
そしてやっぱり大きかったのは、ネイサンがコピーと二人になって、最終的にオリジナルが亡くなってしまうこと。それでも最後に小さな希望が残されていて、余韻のある終わり方でした。
ネイサンブラウン2 について ネタバレ
シーズン4のラストで、ノラのタブレットに「ネイサンブラウン2」という表示が出ました。ここが一番ざわつくポイントですよね。
オリジナルのネイサンはホライズンの実験で脳にダメージを負い、弱っていきます。最後はノラとVR内で結婚式を挙げ、「人生を止めないで」と伝えて静かに息を引き取る。そこまで見ると、現実での死は確定したように思えます。
でも、数か月後のカフェのシーンで、ノラが使っているタブレットに、あの時の指輪がメモリーデバイスとしてペアリングを試みてきます。画面に表示されるのが「ネイサンブラウン2」。これは追加で行われた脳スキャン、つまり二回目のスキャンデータを指していると考えるのが自然です。ネイサンがベッタの施設に囚われていた期間に取得された新しいスキャンが、指輪に保存されていた可能性が高い。
もしそうなら、ネイサンの物語はそこで完全に終わりではなくなります。ノラがそのデータを使えば、レイクビューへの再アップロードや、新しいボディへのダウンロードの道が開けるかもしれない。物語としてはきれいに一区切りついていますが、シーズン5を作ろうと思えば十分に作れる準備が整っている、という印象でした。
まとめ
通して観て思ったのは、笑える場面も切ない場面もあって、本当に最後まで飽きなかったこと。ラブストーリーとしても楽しめたし、ちょっと考えさせられるところもあって、見応えのあるドラマでした。