「スヘルデの戦い 」感想

前回の「1917 命をかけた伝令」に続き2連続戦争映画です。前回は第一次世界大戦でしたが、「スヘルデの戦い 」は1944年ですから第2次世界大戦末期ですね。

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「スヘルデの戦い 」はこんな映画


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この映画は、1944年秋、連合国軍がドイツ軍からオランダを解放するために展開されたスヘルデの戦いを舞台としています。ドイツ軍に占領されていたあるオランダの町では、17歳の少年がレジスタンス活動に参加していました。ある日、少年はドイツ軍のトラックに石を投げつけます。この行為が原因となり、少年はドイツ軍に捕まり、拷問を受けます。他のメンバーの身元もばれて処刑されます。

姉は、当初はレジスタンス活動に消極的だったものの、弟の死をきっかけに決意を固めレジスタンスや弟が残した貴重な情報を握りしめ、命がけで連合軍の陣地へと向かいます。敵の目を盗みながら、危険なルートを辿り、ついに連合軍に情報を届けることに成功します。彼女の行動は、スヘルデの戦いの戦況を大きく変えることとなるのです。

「スヘルデの戦い」の感想

画像Netflixより引用

印象的なシーンは、連合軍の兵士が1人草むらにいると、すぐ後ろにドイツ兵が銃を突き付けている場面です。お互いが顔を合わせ、一瞬、死と隣り合わせの緊張感が走ります。しかし、ドイツ兵は銃を下ろし、背を向けて去っていこうとしました。連合軍兵士も、銃を構えドイツ兵を撃つチャンスがあったはずなのに、それをせずに見送りました。この緊迫した状況の中で、両者が殺し合いをせず、お互いを尊重し合うように感じた瞬間でした。殺し合いなどしたくないということでしょう。

英題が『忘れられた戦い』(The Forgotten Battle )とあるように、この戦いはあまり広く知られていないようです。しかし、この映画を観ることで、第二次世界大戦という大きな歴史の中で、人々が抱えた苦悩や葛藤を知ることができました。

このような悲劇を繰り返さないために、今後も様々な戦争映画を観て、歴史を学び、平和の大切さを心に刻んでいきたいと思います。