映画「ATHENA (アテナ)」/ 冒頭の11分ノーカット撮影に圧巻

 

Netflix映画「アテナ」2022年のフランス映画です。

ざっくりとどんな映画か伝えますと、アテナとは団地の名前です。そこに住む4人の兄弟の末っ子の13歳の少年が死んだ原因は警察の暴力が原因かもしれない?

そこで、3番目の兄が警察署を襲い武器を奪い暴動を起こす。2番目の兄はフランス軍の英雄で弟の暴動を止めようとする。1番目の兄は麻薬ビジネスをしていて、暴動など興味なしで団地から逃げようとしている。こんな設定です。

 


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この映画見どころは、長回しの撮影です。冒頭10分くらい「ATHENA」とタイトルが出るまでノーカット撮影です。警察署を襲い、3番目の(カリム)が車に乗り込み逃げるのですが、カメラも乗り込みます。猛スピードで走る車からカメラが車から離れていきます。並走しながら車を一周するように撮影しているのですが、その後、カメラは車の中に戻っていきます。

これ、ノーカットですよ。どうやって撮影したのでしょう?ドローンだとしても車の中に入ってこれない?これは映画評論家の町山さんが話してましたが、人間にカメラをパスしてると、カメラ渡したあとはカメラマンがその映像の中に登場人物として映ってるってことですよね。

これは、メイキング映像とかあれば観てみたいですね。

その後も登場人物ごとに長回しのシーンがあり、人物を正面から胸より上を撮影した映像が多いです。戦場カメラマンが撮影したドキュメンタリーをみてるような感じで没入感があります。

 

なぜ振り上げた拳を下ろせないのかと思いました。こんなに大惨事になる前にやめることはできたのではないかと。2番目の兄(アブデル)が途中から豹変ぶりにも驚きです。もしこれから観る人におぼえといてほしい名前がセバスチャンです。えっそうなんだって思うので。

しかし弟が殺されて怒りはわかるのですが、そこまでやる?と思うのですが、それを知るにはは、2019年に作られた「レ・ミゼラブル」と言う映画をみると理由がわかりやすいそうです。 


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レ・ミゼラブル」のあらすじは

ステファンは、仲間とともにパトロールを行ったものの、その強引な捜査に疑問を抱く。そして、街を牛耳る複数のグループ同士が緊張状態にある中で、イッサという少年が引き起こした些細な出来事が、やがて大きな騒動へと発展してゆく 引用Amazonプライムビデオより

「アテナ」とは逆に警察側からの視点で暴動が描かれてるそうです。2015年にあった実際の事件を元に作られているとか。

 

パリ郊外には低所得層、中東の人、移民、難民など住人が多く、差別など権力側の横暴な行いに怒りが爆発して大規模な暴動になったということですかね。

レ・ミゼラブル」の予告に「心臓が止まるほどの衝撃のラストBBC」と書いてありました。 これも観てみたいですね。Amazonプライムビデオでレンタル300円でした。そのうちサブスクでみれるかな、いずれにしろいつか観ます。

 

レ・ミゼラブル(2019)(字幕版)