映画「ダンケルク」/クリストファー・ノーラン監督 感想

映画「ダンケルク」はこんな話


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1940年、第二次世界大戦下のフランス。ドイツ軍に包囲された英仏連合軍約40万人が、北フランスの港町ダンケルクに追い詰められます。背後は海、陸海空から敵に囲まれた絶体絶命の状況下、兵士たちは生き残りをかけ、必死に脱出を試みます。

一方、イギリスでは、この危機的状況を打開するため、史上最大の救出作戦が立案されます。民間船を含む総勢860隻もの船舶が、ダンケルクへと向かいます。

陸海空、三つの視点から描かれています。

陸上の1週間、海の1日、空の1時間という異なる時間軸を巧みに交錯させます。

 

映画「ダンケルク」の感想

画像Netflixより引用

観始める前に、もしかして観たことがあるかも?と思ったのですが、観てみたら初めてでした。同じ時期を描いた戦争映画が多いので、少し勘違いしていたのかもしれませんね。この作品はクリストファー・ノーラン監督が手がけたものですが、本当にさまざまなジャンルの映画を作ります。ノーラン監督の映画というと、難解な印象がありますが、「ダンケルク」はそこまで複雑ではありませんでした。ただし、陸・海・空それぞれの視点から異なる時間軸で進行するという構造は、まさにノーラン監督らしい作り方だと感じました。

この映画では、フランスのダンケルク海岸に取り残された40万人の兵士を救うため、イギリスから民間の小さな船が救出に向かいます。最初は約3万人の兵士を救出する予定が、最終的には約30万人もの兵士が無事にイギリスに帰国することができたそうです。兵士たちはイギリスに戻ったら批判されるのではないかと心配していたのですが、実際には国民から温かく迎えられました。このエピソードは心に残りましたね。

また、映画の中で特に印象に残ったのは、主人公の一人の兵士が、出会ったばかりのまったく言葉を発しない別の兵士と一緒に脱出を試みます。なぜ彼がしゃべらないのか不思議に思っていたのですが、ある理由が後からわかりました。なるほどと思いました。映画全体、セリフが少ないのも特徴だなと思いました。

最近、戦争映画を立て続けに観ていますが、どの作品も見終わるたびに、やはり戦争は絶対に避けたいし、敵を殺したくないという強い思いが湧いてきます。ただ、もし自分の国が攻め込まれたら、その時はやはり立ち向かわなければならないのだろう、とも考えさせられました。