韓国映画「ひまわり」感想 /刑務所帰り、家族との絆、復讐

2006年公開の韓国映画「ひまわり」をHuluで観ました。

画像Huluより引用


刑務所を出たばかりの主人公が、真面目に生き直そうとするけど、やっぱりそう簡単にはいかない話です。ストーリーは想像通りっちゃ想像通り。でも、飽きずに最後まで観れて、面白かったです。ただ、救いのない展開かなって感じました。以下、「ネタバレ」ありなので注意してください。


映画は主人公のテシクがバスに乗ってるシーンから始まります。シャツのボタンを首までしっかり閉めてて、坊主頭にちょっと髪が伸びた感じ。見た目は真面目そうな青年なんだけど、明らかに刑務所帰りって雰囲気です。「ひまわり食堂」を営むお母さんに養子として迎え入れられて、高校生の妹と3人で暮らすことになります。
なんで20代後半くらいの元囚人を養子にするのか、この時点じゃ謎でした。妹の同級生には彼氏と勘違いされて暴力を受けたりするけど、テシクは手を出さない。服がはだけたときに全身の入れ墨が見えて、やっぱりただ者じゃないなって。

後で分かるんですけど、テシクが養子になった理由が衝撃的。実は、食堂のお母さんの息子を殺したのがテシクだったんです。暴力団同士の抗争で殺してしまって、それが原因で刑務所へ。お母さんは息子を殺されたのに、テシクに面会に行って「悪い子じゃない」と感じ、出所後に自分の息子として受け入れることにしたみたい。妹もその事実を知っちゃうけど、受け入れてくれました。一瞬、幸せな家族になれるかもって思えたのに、過去の敵対勢力や仲間たちが再び現れて、平穏な生活が壊されていく。「ひまわり食堂」の地上げとか嫌がらせがひどくて、妹やお母さんにまで危害が及ぶ。結局、テシクは復讐に走って、悲惨な結末を迎えます。


こうなるだろうなって予想はしてたけど、やっぱり救いがない。お母さんが暴力団に「これ以上手を出すな」って、ある証拠を突きつけて脅したのが裏目に出た。あれがまずかったなって。悔しいけど、その場所からさっさと退去してれば良かったのに。あと、暴力団がバカなのは、家族に手を出してテシクを生かしたままにしてたこと。そりゃ復讐されるよねって思いました。