U-NEXTは退会したものの、残っていたポイントのおかげで「ダム・マネー ウォール街を狙え!」を有料レンタルで鑑賞することができました。期限付きの1200ポイントを390ポイント使用。
本作は、コロナ禍にアメリカを揺るがした「ゲームストップ株騒動」を題材にした実録エンターテインメント。実際に起きた出来事をコメディタッチで描いているのが特徴です。
2021年、アメリカでもマスク警察が目を光らせていた頃、ネット掲示板で動画配信をしていた主人公キースは、時代遅れで倒産寸前とされていたゲームストップ社の価値を訴え続けていました。
しかし、ウォール街のエリートたちは、そんなゲームストップ株に空売りを仕掛けます。それに対し、キースの訴えに共鳴したSNSの小口投資家たちが、「キースが売らないなら俺たちも売らない!」とばかりに団結して株を買い支えます。
「ウォール街のエリート」対「庶民」。経済格差と投資環境が激変したSNS時代で起きたこの騒動を、本作は面白おかしく、そして痛快に描いています。
株を買っていたのは、看護師やショップ店員、大学生といった、ごく普通の庶民たち。中には資産がマイナスの人もいました。しかし最終的には、彼らは数千万もの利益を手にするのですから、まさに下剋上。ヘッジファンドに大損害を与え、大富豪たちをギャフンと言わせる展開は、観ていてスカッとしますね。
騒動後、キースは姿を消したのですが、なんと昨年、2024年にもゲームストップ株は再び高騰しました。そのきっかけは、キースが掲示板に現れて、自身が株を保有していると発言したことだったそうです。
ちなみに、今現在もゲームストップ株は購入可能です。興味のある方は、自己責任でどうぞ。