映画エブエブ「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」の感想

エブエブ

「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」は2023年のアカデミー賞で作品賞・監督賞・主演女優賞・助演男優賞など最多7部門を受賞した話題の作品です。

以前に記事を書いた「西部戦線異状なし」は撮影賞 ・美術賞 ・作曲賞 ・国際長編映画賞を受賞しています。

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「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスを訳すと、「なんでも、どこでも、いっぺんに」です。

私のエブエブを観終わった直後のTwitterの感想は「ぶっ飛んでって壮大なスケールだった。」です。

好き嫌いがわかれるかも知れないですが、私は面白かったです。苦手だと思った方は、意味がわからないというのが理由かも知れませんね。

観て、思ったキーワードを箇条書きにします。

個人的には、宇宙と理論物理学に焦点を当てたSFの視点で映画を見ました。多元宇宙の概念を理解していれば、映画の設定をよりよく理解できるかもしれないと思います。私は別のブログ投稿でマルチバース(多元宇宙)の概念をより深く掘り下げる予定です。

簡単にいうと、無限の宇宙は、無限に何個も存在するんです。無限の宇宙に私たちの同じ粒子でできた、姿や形や考えが同じか、似た自分が存在するはずなんです。それ確率的にどんなに低くても無限だからありえるんです。

似たような人生を歩んでいる自分が何人も存在します。エブエブの中の主人公に例えると、女優の人生を歩んでいたり、料理人だったり、手がソーセージで足でピアノを弾いたり。そのマルチバースで同じ粒子の組合せの人間をリンクさせる装置を作った人がいるわけす。エブエブの主人公たちは、そのリンクした人の特技や力を得て戦うと解釈しました。その力を引き出すときに、変な行動をするとパワーが引き出せるんです。お漏らししたり、ハエを食べたり、お尻に突起物を挿したり、それがコメディ要素となってるんですね。

他のマルチバースの世界で、荒廃した星で、親子が石になってた場面が印象的です。この部分で手塚治虫火の鳥を思い出したのです。

火の鳥も、宇宙は無限に繰り返されおり、地球も何回も繰り返し作らていて、ナメクジの文明ができた事があります。そんなイメージなのかなと。

色々考えさせられる映画ですよ。この壮大なスケールで小さなことを心配することは無意味であることを示してるんじゃないかと。そして優しさを持ち、平和を願い、戦争とかやめませんかと思う。だからアカデミー賞とったんじゃないかな? 考えすぎかな?