
作品概要
Netflix映画「ハウス・オブ・ダイナマイト」は、アメリカ本土に核ミサイルが向かってくるという最悪の状況を、 3つの視点を1つずつ順番に描くという珍しい構成の作品です。
残り時間は19分。
その短い時間を、
・ホワイトハウス・シチュエーションルーム(危機管理レベル)
・アメリカ戦略軍の核戦略司令部(軍事・戦略レベル)
・大統領本人(最高指導者レベル)
という“立場の異なる3つのレイヤー”から見せていきます。
1つずつ区切って描くため、
「この時、別の場所ではこう動いていたのか」
という発見があり、リアルタイム特有の緊張感がずっと続きます。
「ハウス・オブ・ダイナマイト」の感想
この映画は、とにかく緊迫感がすごいです。
核ミサイルが飛んでくると気づき、「残り19分」と告げられた瞬間から、 全編がクライマックスに突入したような緊張感に包まれます。
視点を同時進行ではなく、1つずつ繰り返して描くところが特徴で、
「この裏で別の場所ではこうなっていたのか」
という気づきがあり、リアルタイム性がより強く感じられました。
特に印象に残ったのは、大統領と行動を共にしている「核のカバン」
が、 緊急時にどう運用されるのかが具体的に描かれた点です。 ニュースでは触れられない部分なので、現実味があって非常に興味深かったです。
ただし終わりは、ミサイル着弾の直前でストップします。
これがとにかくモヤモヤします。「その後どうなるのか?」が気になって仕方ありません。
もし現実にこんな事態が起きれば、
報復すれば世界は終わり。
報復しなくても大惨事。
どちらにしても地獄です。
タイトルにもあるように、私たちの世界は「ダイナマイトを詰め込んだ家」の中で暮らしているようなものだと強く感じました。
映画では、アメリカに核ボタンを発射した理由は描かれません。
でも、決定権を持つ人(実行者も)自暴自棄になれば、本当にこういうことが起きる可能性がある。
それが胸に残る怖さでした。
この作品を観て、私は核保有や原発推進にはやはり反対だと強く思いました。
核を持つからこそ狙われる。
「核を持たない抑止力」「核廃絶」こそ必要だと、改めて感じさせられる映画でした。

