ブラッド・ピット主演「マネーボール」/今だから観たい、メジャーリーグチーム作りの話

ネットフリックスで最近に追加されて、目に入り観たくなりました。2011年の映画ですが初めて観ました。
2011年というと、イチロー選手が10年目ぐらいの頃で打率も3割を切り下降気味になってきた頃です。イチロー選手の活躍はニュースなどでよく見てましたが、今の様に気楽にMLBの試合をテレビで観れるような時代ではなかったかと思います。
ですので、メジャーリーグについて、そんなに詳しくなく、ブラットピット主演だけど「マネーボール」を観ようとは思わなかったのだと思います。

そして今は、大谷翔平選手の活躍や、配信動画などの普及により、MLBの試合を観る事も多くなり、チーム名などもわかるようになってきました。

この「マネーボール」という映画は、「アスレチックス」という球団の話で大谷選手が所属するエンゼルスと同じア・リーグ西地区です。緑が印象的なユニホームです。今だから観たいと余計に思いました。

簡単なストーリー

メジャーリーグ球団「アスレチックス」は、2001年のプレーオフ(優勝チームを決定するトーナメント、ディビジョンシリーズ)でヤンキースに敗れました。オフシーズンにはスター選手の移籍が確定しました。スカウトからGMに就任したビリー・ビーンブラッド・ピット)は、2002年に向けて選手の補強をしたいと考えていましたが、アスレチックスには資金が不足しており、ヤンキースの半分以下しかありませんでした。他球団にトレード交渉に訪れ、職員のピーター・ブランドと出会いました。ピーターはイェール大学で経済学を学んだ25歳の野球オタクのような存在で、統計データを用いて選手を評価する手法を持っていましたましたが、それが理解されていませんでした。ビリーは自分のアシスタントとして、ピーターを引き抜きました。統計数字を用いて、低予算で埋もれた選手を発掘してチーム改革を試みる、、

感想

マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男」という本を原作として、実話を脚色したと言われています。モニター越しですが、イチロー選手も登場していました。

GM(ゼネラルマネージャー)は、監督よりも上位であり、オーナーの次に位置する役職で、チーム全体の運営と管理の責任者です。ブラッド・ピットが演じたビリーは、元野球選手でありスカウトで、統計的な数字など優れていません。しかし、ピータから得た情報を基に、優れた決断力を持っていました。 GMという仕事には決断力が重要な要素であることを感じました。

トレードが決まったら、昼間まで同じチームにいた選手が夜には別のチームでプレーするというスピードに驚きました。

この野球映画では、野球の試合自体はあまり描かれていません。代わりに、チームを構築していくプロセスが非常に興味深かったです。

やがて、この出来事がきっかけでセイバーメトリクス(野球においてデータを統計学的に客観的に分析し、選手の評価や戦略を考える手法)が注目されるようになったのではないかと思います。

WBCで活躍した吉田選手が、レッドソックスに5年間で123億円で移籍したのは、データに基づいた活躍が分かっているため高額な契約が成立したのでしょうね。しかし人間ですからうまくいかないこともあり、不良債権と呼ばれる選手も存在しますね。

とても面白い映画でした。