2019年製作のドラマ「チェルノブイリ」全5話を鑑賞し、改めて原発事故の恐ろしさを痛感しました。この作品はAmazonでは有料レンタルですが、U-NEXTでは月額内で観れます。
1986年の事故当時、私は12歳で、日本でも雨が降ると酸性雨で髪が抜けるなど、友達と話していた記憶があります。チェルノブイリという出来事が、どれほどの規模で、何が原因だったのか、当時は詳しく知りませんでした。このドラマを観るまでは。
ドラマは、チェルノブイリ原発事故の発生から収束までの過程を克明に描き出し、当時のソ連の政治体制や科学者の葛藤、そして被曝した人々の悲劇をリアルに伝えてくれます。特に、事故発生直後の混乱、ソ連政府による情報隠蔽、そして事故収束に向けた科学者たちの必死の努力が印象に残りました。
事故の原因は、人為的なミスとソ連特有の政治体制が複雑に絡み合っていたことが分かります。安全対策の甘さ、情報公開の遅れ、そして科学者たちの意見が軽視されたことなど、現代においても決して他人事ではない教訓が数多く含まれています。
私は、原子力発電に反対の立場です。再稼働や新設には反対し、既存の原子力発電所は、一刻も早く廃炉作業を進めるべきだと考えています。
原発稼働を賛成する方々へ言いたい。ドラマ「チェルノブイリ」をご覧になりましたか?もしご覧になったなら、私たちのエネルギー源をどう確保していくべきか、改めて考えてほしいと思います。
私が最近知った情報では、洋上風力発電が、理論的には日本のエネルギー需要を十分に賄える可能性があるそうです。しかし、日本の洋上風力発電の導入は、世界と比べて遅れているのが現状です。これは、政府の政策が原因の一つと言えるでしょう。
原子力発電に費やされる費用や人材を、再生可能エネルギーの開発に振り向けるべきです。
将来的には、核融合エネルギーの実用化も期待されています。「核」とつくと原発のように怖い感じがしますが、原発よりも遥かに安全な仕組みで、環境破壊もありません。それについては、もっと勉強して掘り下げて記事にしたいと思います。
下記、気になった箇所を箇条書き
■ 非常に重圧感を感じる息を飲む話でした。
■ シーン中に流れる音楽が「ブオー」と言う音が不気味で恐怖を感じました。
■ 原発が爆発し、作業員が責任者に「炉」が吹き飛んで存在しないことを伝えても信じないのが印象的でした。防護服も着ないで確認作業などしていた。
■ 事故当日に、ゴルバチョフ書記長など交えた会議で、事故は、たいしたことないと楽観した報告が恐ろしかった。
■ 爆発直後に、原発事故なのに消防士たちも通常装備だった。炉心から吹き飛んだ塊(黒鉛)を触ってあっという間に放射線やけど 恐ろしい
■ 爆発直後に、近隣住民が、橋で見学する、後に大量の死者がでたとか。
■ 爆発の翌日も子供たちが普通に通学して普通に生活していた。
■ エンディングで実際の映像とその後が語られます。ソ連の発表だとチェルノブイリ死亡者は31人と発表しているが概算の犠牲者は4000人~9万3000人と言われている。