Netflix「スノーピアサー」ドラマ版 あらすじ
地球温暖化を止めようとした気候工学の失敗により、地球は氷に閉ざされ、人類が生きられない環境になってしまった。
生き残った人類は、億万長者のウィルフォードが建設した1001両編成の列車「スノーピアサー」に乗り込み、走り続けることで生存を図る。
列車の中には農園や水産、家畜施設が整えられ、持続可能な閉鎖社会を形成。しかし、そこには厳格な階級制度と不平等が存在し、格差社会の縮図となっていた。
Netflix「スノーピアサー」ドラマ版 感想
このドラマを観たきっかけ
映画「パラサイト 半地下の家族」をきっかけにポン・ジュノ監督の作品に興味を持ち、「スノーピアサー」に辿り着きました。監督自身が手掛けたのは映画版ですが、ドラマ版では製作総指揮を担当。映画版を観る前にドラマ版を先に視聴することになりました。
ストーリーについて
舞台は列車出発から7年後。
乗車チケットを持たず強引に乗り込んだ人々は「テール」と呼ばれる最下層車両に閉じ込められ、富裕層は1等車で贅沢な暮らしを続けています。その間に位置する2等・3等車両は、職業や所得によって階層化。まさに「動く地球社会の縮図」といえます。
テールの人々が生かされているのは「人的資源」として必要だからで、言い換えれば奴隷的な存在。人類最後の生存手段であっても格差社会は消えないというメッセージが込められています。
設定に対する疑問
作品の設定は興味深いのですが、どうしても現実的に考えてしまう部分もあります。
例えば、列車が延々と世界を走り続けることへの疑問。線路の保守はどうしているのか?地下都市のような代替案はなかったのか?など…。また、多額の資産を投じた富裕層が、将来的に役に立たない存在を優遇し続ける理由も気になります。
とはいえ、こうした突っ込みどころがあるからこそ、逆に「現実世界の格差構造」と重ね合わせて考えさせられるのかもしれません。
後半に進むにつれ面白くなった
序盤はややスローペースに感じましたが、物語が進むにつれ一気に引き込まれました。
列車内で殺人事件が発生し、テールに押し込められていた元刑事レイトンが捜査のために呼び出されます。当初は敵対していた車掌たちとの関係が変化し、意外な連携が生まれる展開はスリリング。
閉ざされた列車という限定的な舞台で展開されるドラマは、息苦しさと緊張感がうまく活かされており、後半にかけてどんどん面白くなります。
まだ完結していないため、最終的にどのような結末を迎えるのか気になるところです。
映画版との違い
映画版「スノーピアサー」(2013)は、ポン・ジュノ監督が直接メガホンをとった作品で、約2時間に凝縮された物語。ドラマ版は同じ設定を基盤にしつつ、より多くの登場人物を描き、時間をかけて格差や人間模様を描いています。
映画は一気に観られる濃縮型、ドラマはじっくり浸れる群像劇、という違いがあります。
海外での評価
海外レビューサイトのRotten Tomatoesでは、シーズン1が批評家スコア63%、視聴者スコアは72%と賛否両論ながら一定の評価を得ています。
特に「社会風刺として優れている」「設定がユニーク」という声がある一方で、「展開が遅い」という指摘もありました。
ただ、シーズンを重ねるごとにストーリーが洗練され、キャラクター描写も深まったと評価する意見も見られます。
まとめ
「スノーピアサー」ドラマ版は、映画版とは異なる魅力を持つ作品です。格差社会やサバイバルをテーマにした骨太なストーリーに加え、列車という閉鎖空間が生み出すスリルも見どころ。
多少の疑問点はあるものの、後半にかけてぐっと面白くなる構成なので、途中で止めずに見続けるのがおすすめです。
映画版と併せて楽しむことで、より深くこの世界観を堪能できるでしょう。